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片桐棲龍堂(堺市堺区)

         堺

堺市にある片桐棲龍堂は400年を超える医歴史を持つ薬局です。島津氏の系譜である初代目賀孫三郎長宗以来この家は軍師の傍ら医学にも通じ、長宗の7代子孫である目賀次郎左衛門宗延は水軍を率い船団の櫓の音が揃うほど見事な軍師ということで秀吉より音揃(おんぞろ)と言う姓を賜り、その時に現在も店舗を構える堺湊に土地を授けられ音揃次郎左衛門と改名しています。

江戸時代は岸和田藩や伯太藩の御典医を務めており、文化年間には当時の当主音之輔方矩が大和小泉藩主片桐貞昌(茶道石州流の片桐家)の娘を娶ることで片桐姓を名乗るようになります。また堺相撲を保護する家柄で、往診へ行く際などは力士が当主の警護役を務めたとあります。大名の娘と結婚できることからも単なる医家では無かったことが分かります。



         堺

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店舗は紀州街道の1本東の中筋と阪堺線とに挟まれた敷地に位置しており、敷地内には江戸時代後期に建築された主屋を初めとする伝統的な建築物等があります。文化年間のつし二階風主屋、嘉永年間の中ノ蔵・東ノ蔵、大阪市日本橋から移築された西ノ蔵、鎮守社に相当する摩利支尊天などからなっています。中ノ蔵、東ノ蔵の間には煉瓦を敷き詰めて洗い場とし、庭園からの目隠しとして煉瓦塀も建てられています。また西ノ蔵は日本では数少ない漢方医薬専門資料館として活用されており、庭園も堺市の名勝に指定されています。

特別公開時以外は一般公開されていないので外観のみ見ることになりますが、私が外観を撮影してるとご当主がお客さんを見送りに店から出てきた時で運よく敷地内の写真も撮影させていただけました。


         堺

片桐棲龍堂前には旧瘡神社跡の碑と説明板があります。瘡神社は敏達天皇の御代(572~85年)に瘡疾が流行し、多くの死者が出たため当時の村民たちが少彦名命を祀り祈願したところ、霊験あらたかにして瘡に病む人は忽ち平癒したと伝わっていますが、現在は船待神社に合祀され場所も移っています。





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Author:けん
戦国武将にまつわる史跡と味のある建築探訪をテーマに暇を見つけては各地を彷徨っている40代前半の会社員(オッサン)です。ノスタルジックなもの・ローカル色強いものを好む習性があります。 


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