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阪神・淡路大震災から21年

阪神・淡路大震災発生から21年目を迎えました。今日の記事は震災発生時刻である5時46分52秒に予約投稿することにしました。

平成7(1995)年1月17日午前5時46分52秒 突如襲った激しい揺れで明石城の2つの櫓は勿論、城の石垣が複数個所崩れたことで崩壊寸前の危機的状況となりました。その後、日本で始めて櫓を持ち上げて後方に移動させる曳屋工法などを用い5年に渡る大規模修復工事が行われ現在へと至ります。その明石公園入り口入って正面芝生公園の一番奥、ちょうど櫓手前の場所に碑が建っています。

          明石

明石の人でもこの碑の存在をご存じない方が多いと思いますが、この碑を寄贈したのは故ジャイアント馬場。巨人の投手だった馬場氏の現役時代の巨人のキャンプは明石城敷地内にある県営明石球場で行われていて、この地で馬場氏は旅館の娘だった元子夫人と出会っており、今もまだ納骨はされていないと思いますが氏の墓は明石の本松寺にあります。


これは いつかあったこと。

これは いつかあること。

だから よく記憶すること。

だから 繰り返し記憶すること。

このさき

わたしたちが生きのびるために。


碑に刻まれているのは神戸の詩人安永稔和氏の「これは」という詩です。

        明石

明石市内でもあの震災で死者26名、負傷者1745名 全壊2941棟、半壊・一部損壊2万8043棟という被害が出ましたが阪神・淡路という言葉がマスコミで定着したため大きな被害が出ながらも播磨に位置する明石市や加古川市の状況が取り上げられることはほぼなかったこともあって(明石市が“阪神・淡路大震災”ではなく“兵庫県南部地震”と現在まで表記するのはそのため)、ほとんど被害はなかったものの救援物資の基地が置かれたことで全国的に取り上げられることが多かった三木市の方がはるかに全国からの義援金の額が多い状況にありました。その話を伝え聞いた馬場氏が全日の試合会場に募金箱を置き義援金を募って集まったお金で98年4月にこの碑が建てられました。全日社長とは言え、この件に関してはほぼ馬場氏ひとりの行動だったそうですが碑には寄贈全日本プロレスリングの文字が刻まれジャイアント馬場の文字はどこにもないのは氏らしいと言えるでしょうか。唯一碑の高さが馬場氏の身長である2m9cmとなっていることが氏との繋がりとを感じさせる逸話です。


今年に入って1月9日の神戸新聞に少し気になる記事が1面に掲載されていました。
「10年以内に大地震」半数割る 県民意識調査 (神戸新聞2016年1月9日付朝刊)

考えてみれば阪神・淡路が発生するまで私を含め多くの関西人は関西には大きいどころか地震自体が起こらないみたいな、今考えると何の根拠でああ言っていたのか分からない妙な神話のようなものがありました。しかし歴史的に見てみると関西は南海・東南海という大陸プレート型巨大地震以外にも阪神・淡路と同じ断層が動いた大地震というものにあちこちが襲われているわけで、なぜああいう妙な民間信仰のようなものが広く流布されインプットされていたのか今考えても謎です。ただひとつ言えるとすればそれは単に関西では100年ちょっとの間たまたま大きな被害が出るような地震がなかっただけのことであり、あの妙な神話も風化がもたらしたものではないかと思います。

今年成人式を迎えた年代が震災の年の1995年生まれとのことなの25歳以下は恐らくほぼ記憶にない、あっても激しい揺れというおぼろげな記憶しかないと思います。記憶の風化どころか経験していない年代がどんどん成人を迎えていくわけで、あの惨状が実感のない単なる歴史的事象のひとつとして捉えられるのは致し方ないことでしょう。それだけに体験した世代が何かを伝承せねばならないのではと、この日を迎える度に思います。

最後にあの震災でお亡くなりになられました6434名の方々のご冥福を心よりお祈りするとともに、この碑に刻まれている詩を再度刻んでおきます。

         明石


これは いつかあったこと。

これは いつかあること。

だから よく記憶すること。

だから 繰り返し記憶すること。

このさき

わたしたちが生きのびるために。




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けん

Author:けん
戦国武将にまつわる史跡と味のある建築探訪をテーマに暇を見つけては各地を彷徨っている40代前半の会社員(オッサン)です。ノスタルジックなもの・ローカル色強いものを好む習性があります。 


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