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八千代座(熊本県山鹿市)

          山鹿

古くからの温泉街である山鹿は明治時代に入ると豊前街道沿いということで陸運と菊池川を利用した水運の発達によって大きな発展を遂げます。地元商工会は芝居小屋の建築に乗り出し組合を設立し明治43(1910)年に竣工、翌年こけら落とし公演が行われます。設計・監督は山鹿の廻船問屋の主人で灯籠師でもあった木村亀太郎。亀太郎は建築は全くのど素人でしたが歌舞伎座など日本各地の芝居小屋の見学はもちろん、上海へも渡り洋式工法も取り入れた芝居小屋を完成させました。それが八千代座です。



       山鹿


八千代座は江戸時代の芝居小屋様式を今に伝えながらも内部などには西洋の技術もふんだんに取り入れた和洋折衷の芝居小屋であり、昭和40年代には経営不振に陥り一時閉鎖される暗黒の時期を迎えますが地元の人たちの活動により奇跡的に復活、昭和63年には国の重要文化財の指定を受けています。


           山鹿


         山鹿

まずは資料館も兼ねている八千代座前にある夢小蔵の受付へ行きます。見学希望者が一定数集まると係の人に引率され画像のように一通り見学するという流れになります。ちなみに夢小蔵の建物は八千代座よりもさらに古い蔵を利用した建物です。


         山鹿

建設当時のスポンサーの天井広告。このうち現在も7軒が営業しているそうです。シャンデリアは戦争で供出され現在のものは当時のものを復元したものだそうです。

         山鹿

奈落
舞台裏や奈落の底の語源である地下の奈落なども見学できます。肥後の石工によって4段に築かれた人石積みは日本の伝統技術であり、力で回す廻り舞台に使われているレールは1910年の銘が刻まれているドイツクルップ社製と洋式技術もふんだんに取り入れられています。写真は奈落のせり。

先月熊本を襲った熊本地震でも近年実施された耐震化工事のおかげでほとんど被害は出なかったようで、見学や公演も問題なく行われているようです。

               

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けん

Author:けん
戦国武将にまつわる史跡と味のある建築探訪をテーマに暇を見つけては各地を彷徨っている40代前半の会社員(オッサン)です。ノスタルジックなもの・ローカル色強いものを好む習性があります。 


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