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神戸市立博物館『俺たちの国芳 わたしの国貞』展

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Andyさんからお薦めいただいた『ボストン美術館所蔵俺たちの国芳 わたしの国貞』展(通称『くにくに』展)を観てきました。通常は10時開館の神戸市立博物館ですが今回は9時半開館。そういうことも関係しているのでしょうか? 先に開催されていた東京会場は結構な混み方だったという事前情報に接していたため開館直後に行きましたが拍子抜けするぐらい開館直後はガラガラでゆっくり一つ一つ作品を鑑賞することができました。





神戸では8月28日まで開催されているので特に急ぐ必要もなかったのですが、来館客がまだ少ないであろう明日7月31日まである実験的な試みが行われています。それは展示作品の写真撮影及びSNSなどへの掲載がOKであるということ。これは先行開催された東京では行われなかった神戸独自の取り組みだそうで、趣旨は神戸市立博物館のFBの方にて書かれていましたのでこちらに抜粋・転載しておきます。

所蔵先のボストン美術館が強く希望したこともありますが、国芳・国貞の作品には著作権は消滅していますし、個人のために描かれた唯一無二の肉筆の作品とは異なり木版画という社会に広く浸透することを目的に作られた視覚エンターテイメントであったことを考慮に入れて、一人ひとりのお客様が神経を研ぎ澄ませて凝視するような芸術鑑賞ではなく、もっと自由にリラックスした環境の中でそれぞれの作品に接していただく環境を目指しました。(神戸市立博物館FBより抜粋)


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1階エントランスには歌川国芳の「見立東海道五拾三次岡部 猫石の由来 」の記念撮影用ボードが置かれ、作品に描かれている踊る猫又に扮して撮影が出来ますよ。


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歌川国芳「国芳もやう正札附現金男 野晒悟助」
チケットの図柄になるなど今回の展覧会で主催者側がイチオシしているのが?彼。山東京伝の作品に登場する侠客ですが髑髏の意匠の着物を着ている彼、その髑髏をよく見ると寄せ絵(実は猫の集合体)と猫好きで知られる国芳らしい作品です。

この野晒悟助、現在明石文化博物館で開催されている『江戸の遊び絵づくし』展にも出品されているなど今年の夏人気のようです。

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歌川国芳「相馬の古内裏」
『相馬の古内裏に将門の姫君瀧夜叉妖術を以って見方を集むる大宅太郎光国妖怪を試さんと爰 に来り竟 に是を亡ぼす』と長ったらしいタイトル名が付いていますが、一般には『相馬の古内裏』という名で知られている作品。平将門がかつて下総相馬の地に築いた古内裏で、父の遺志を受け継いだ妖術を操る将門の娘瀧夜叉姫と大宅太郎光国が対決する場面を描いており、姫を守ろうとする荒井丸を光国が討ち取ろうとした時に姫に操られた巨大な骸骨(がしゃどくろ)が出現する場面を描いたものです。妖怪がしゃどくろはこのイメージが定着しており、鬼太郎に出てくるがしゃどくろもこの作品に描かれた巨大骸骨がモデルとなっているそうです。


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歌川国芳「見立東海道五拾三次岡部 猫石の由来 」
複数の会場限定ミュージアムグッズになるなどこの展覧会のマスコットキャラ的存在となっている猫又が描かれている作品で、3代目尾上菊五郎の引退興行で演じられた「尾上梅寿一代噺」の一場面を描いたものです。歌舞伎の舞台でこの猫又がどう登場したのか気になるところです。


こんな感じで作品を撮影することが出来ます。博物館のFBにも書かれていますがスマホのシャッター音がうるさいなどの苦情も入っているそうで今後の課題となりそうですが作品全て撮影可能というのは非常に面白い試みだと思います。先述したように撮影出来るのは明日7月31日まで、今後名古屋ボストン美術館へ巡回予定で名古屋会場でも撮影可能になるかどうかは現時点でアナウンスされていませんが、ボストン美術館の意向というのであれば名古屋ボストン美術館開催のため恐らく撮影できるのではないでしょうか。


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特別展最後のお楽しみはミュージアムグッズコーナー。最近の特別展限定グッズは趣向を凝らしたコラボグッズが多くなってきましたが『くにくに』展もビームスやタケオ・キクチ、変わったところではバズドラとのコラボグッズなんかもありました。作品の撮影はOKでしたがグッズ個別の撮影はNG。グッズの一部は展覧会ホームぺージの方で見ることが出来ます。


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コメント

[C241] へぇ~いいなぁ

いい試みですね。東京の混み具合では難しかったかも?
写真撮れるほど、余裕があったようですね。羨ましい。
テレビ等で宣伝していた作品は近くに寄るのが困難でしたのでね。

じっくり見られたのは何よりでした。奥深い絵ばかりですよねぇ。図録を買って、じっくり見直しましたよ。

[C242] Andyさん

最初に面白い展覧会をお薦めいただきありがとうございました。

開館直後だったので一つ一つ作品をスマホとデジカメ両方で撮影できる、それぐらい会場内は余裕がありました。猫好きにはやはり国芳の絵はたまりません(笑)

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けん

Author:けん
戦国武将にまつわる史跡と味のある建築探訪をテーマに暇を見つけては各地を彷徨っている40代前半の会社員(オッサン)です。ノスタルジックなもの・ローカル色強いものを好む習性があります。 


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