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東華菜館(京都市下京区)

         京都

本日より暫くの間京都の記事にお付き合いください。四条大橋東詰めにある見るからに歴史ある建物の中華料理店東華菜館。前身の西洋料理店矢尾板時代に矢尾板2代目浅井安二郎がW・M・ヴォーリズにビアレストランの設計を依頼し大正15年に竣工。しかし戦争へ突入し西洋料理店の営業が難しくなったために浅井安二郎は友人の中国人料理人于永善に建物を託し昭和20年に北京料理店として再出発をし現在へと至っています。


         京都

ヴォーリズが担当した数少ない商業施設建築でありレストラン建築としては唯一の事例です。個室にはヴォーリズが設計した調度品が今も使われており、正面玄関ファサードなどにはレストランということもあって海の幸・山の幸の意匠が刻まれ店内にも同じくタツノオトシゴや蛸などのレリーフが各所に刻まれています。


         京都

また国内最古の手動式エレベーターが今も現役で稼動しており屋上塔屋はこのエレベーターの機械室であり昇降機が格納されています。


このビルが国登録有形文化財という記述をネット上で比較的多く見かけるのですが、文化財価値は間違いなく高いものの現時点ではこの建物は文化財指定など受けていません。どうもウィキペディアが事実誤認の情報源のようですが鴨川を挟んで対岸にあるレストラン菊水(国登録有形文化財)と混同されているのかもしれません。ウィキペディアは誤りがかなり多いのでこれだけをもってブログなどに書いてしまうと誤りをさらに拡散させてしまうことになるので、文化財は文化庁ないし都道府県各市町村のサイトに記載されているところが多いのでそういうサイトに一度当たってみる方が無難です。


           

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コメント

[C248]

この内部を見るために、一度食事をしてみたいと思っているのですが、なかなか機会がありません。

子供の頃、この近くの南座の楽屋へ行くために乗ったエレベーターがまるで 檻のような箱で、そのまま上に上がって行ったので、とても怖かった記憶があります。
同じ時代のものが残っているのでしょうか。

母が贔屓にしている俳優さんに会うのについていったのですが、あの時代は そんな事が可能だったんですね。

[C249] yumeさん

さすがに客が利用する商業用エレベーターですのでしっかりとしていますが、確かに扉は蛇腹のような感じですもんね。メンテナンスも古くなってくると部品調達など大変だろうなと思います。


ここ本店はメニュー構成がお一人様散策大好きな私にとっては少し使い勝手が悪いです。洛北の支店は麺類やランチなどもあるみたいなんですが、本店は立地的にコースと一品の組み合わせでも問題ないんでしょうね。ヴォーリズ設計の調度品のある個室など一度は利用してみたいものですが。



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プロフィール

けん

Author:けん
戦国武将にまつわる史跡と味のある建築探訪をテーマに暇を見つけては各地を彷徨っている40代前半の会社員(オッサン)です。ノスタルジックなもの・ローカル色強いものを好む習性があります。 


※公序良俗に反していない限り基本リンクフリーですが、ブログ内全ての画像・記事の無断使用・転載はまとめサイト含め一切固くお断りさせていただいております。

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