鳥居本宿本陣を務めた寺村家の現在の建物はW・M・ヴォーリズによる設計、いわゆるヴォーリズ建築です。まだ木々の葉が元気な時期だったため全容が分かりにくいのですが和洋折衷の建物となっています。
明治維新以降参勤交代もなくなったことで大名の広大な宿泊部分などを売却し老朽化していた住居部分を建て直すのにヴォーリズに設計を依頼しました。ヴォーリズ自ら現地に足を運び本陣の建物のイメージを取り入れたモルタル造りの建物は昭和12(1937)年に完成しています。
寺村家は近江源氏佐々木氏の流れを汲む名家で佐々木氏嫡流六角氏に仕え蒲生郡寺村に所領がありましたが信長により六角氏が衰退すると寺村行隆・規行親子は鳥居本に隣接する小野に居を移し本陣を務めることになったそうです。なお行隆には数人の男子がおり長浜城主となる山内一豊に仕え子孫は土佐藩士となっているようです。
★当ブログのまとめサイトなどへの無断転載・使用は一切固く禁止しております。にほんブログ村 当ブログを補完するFacebookページを始めました。よろしければご覧ください!
→
ぶらり歴史旅一期一会(fb版)
- 関連記事
-
コメントの投稿