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蔦屋(長崎県平戸市)

          平戸

平戸は九州でも西端、それも島と少し辺鄙な地なのですが江戸時代から魚屋の次に和菓子屋が多いというぐらい和菓子文化が発達してきました。その理由として平戸は戦国時代から江戸初期にかけての一時期国際貿易港で南蛮や中国などの文化が入ってきたことと藩主松浦家が茶道の流派(鎮信流)を開いたことも大いに関係あるかと思います。

平戸藩主松浦家御用菓子司を務めていたのが蔦屋、文亀2(1502)年創業と九州で現在も営業する和菓子屋の中では最も古いお店です。建物は三浦按針が住居にしていた木田弥次右衛門の住宅で築300年以上と言われるものを改装したもので、按針の館という名称が付けられています。

          平戸

カスドース
500年を超える歴史を持つつたや総本家の代名詞とも言えるお菓子でカステラを卵黄に絡めて揚げて砂糖を塗した南蛮渡来の菓子です。江戸時代は平戸藩献上菓子で門外不出の御留菓子でした。

食べ○グに掲載されているどなたかのブログが菓子名を間違えてカスタードと書かれており、その記事を参考にしたであろう人もカスタードと誤って表記されたブログが少し目立ちますがカスタードではなく“カスドース”です。


          平戸

烏羽玉
このお菓子は平戸藩主松浦熈が自ら彩色多彩に書き留めた『百菓之図』(松浦史料博物館蔵)という菓子帳に製法が記されており、風味豊かな黒ごまの入ったこし餡を柔らかな求肥に包み和三盆糖でお化粧しています。4個箱入り1200円で販売されていますが、この箱も少し変わっていて虫かごのように紐の付いた台形の箱(藩に納める際に用いる方器をイメージ?)となっています。平戸市内の蔦屋2店舗と松浦史料博物館で購入可能。地方発送は日持ちしないので不可。と言うことで平戸へ行かなければ食べることのできないお菓子です。

『百菓之図』に描かれた烏羽玉を読んでみると「六分 右元銘烏羽玉餅 求肥皮にしてねりあん入上に極上の白砂糖かけ候事 十月二十九日 うば玉といふ餅の字はなき方然べし江戸のうば玉は あんに黒ごま入居候ここよりうば玉と称出候と存候間 此元のもやはり黒ごま入候方然べし 又上にかけ候粉に米の粉か落雁の粉の様なものを交たく候 江戸のも皆交り居候又赤と白の両様とも出候様致度」とあり、このお菓子が江戸から平戸の地へ伝えられたことが分かります。

          平戸

花かすていら
こちらも『百菓之図』に掲載されているものを復元したお菓子です。

【蔦屋】
平戸市木引田町431
TEL0950-23-8000
08:00~19:00

            


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けん

Author:けん
戦国武将にまつわる史跡と味のある建築探訪をテーマに暇を見つけては各地を彷徨っている40代前半の会社員(オッサン)です。ノスタルジックなもの・ローカル色強いものを好む習性があります。 


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